前衛陶芸の諸相
2007年12月23日(日)-2008年3月28日(金)
熊倉順吉《ジャズの城》
1977年、岐阜県現代陶芸美術館蔵
戦後に始まる前衛陶芸の動きは、長く「用」や「機能」と密接な関係を持ち、そしてとりわけ日本では土肌や釉薬の表情に味わいを見てきたやきものが、あらためてその意味を問いただされるなかで、ひとつの表現の手段となりゆく展開を示すものでした、裏返せば、この動きこそまさに「やきもの」「陶芸」の本質とは何かを検証しようとするものであったといえるのではないでしょうか。
本展では、当館コレクションにより、この前衛陶芸が展開する姿を2つの視点からみつめていきます。
第1部「京都に生まれた前衛」では、日本の前衛陶芸が誕生し、発展していくなかで大きな動きをみせた京都を舞台に、その展開をリードした作家たちの作品を紹介します。
第2部「アメリカとの出会い」では、戦後に日本人作家が活動の場を海外に広げるなかで、いち早い時期にアメリカでの滞在経験を持ち、自由で力強い表現のエネルギーが溢れる空気に触れ、そうした体験を自らの作品表現に昇華させていった作家たちの作品を、アメリカの陶芸作品とあわせて紹介します。
これらの作品を通して、日本の前衛陶芸の展開をきり拓いてきた作家たちが追求した、前衛表現の形を探っていきたいと思います。
■構成 : 第1部「京都に生まれた前衛」
出品作家:八木一夫、鈴木治、山田光、藤平伸、熊倉順吉
第2部「アメリカとの出会い」
出品作家:ピーター・ヴォーコス、ジョン・メイソン、ルディ・オーティオ、金子潤、柳原睦夫、森野泰明、三島喜美代
概要
- 会場
- 岐阜県現代陶芸美術館 ギャラリーⅠ
- 会期
- *終了しました2007年12月23日(日)-2008年3月28日(金)
- 休館日
- 月曜日(ただし月曜日が休日の場合は翌日)
年末年始(12月29日~1月3日) - 開館時間
- 午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)
- 観覧料
一般 320円(260円)、大学生210円(160円)、高校生以下無料
( )内は団体 20名以上- 主催
- 岐阜県現代陶芸美術館
- 関連企画
会期中、毎週日曜日の午後1時30分より当館学芸員による展示案内があります。