生誕120年 富本憲吉展
この度、現代陶芸の先駆として陶芸史上に大きな足跡を残した陶芸家、富本憲吉の全貌を、様々な角度から検証する展覧会を開催いたします。
富本憲吉は今より遡ること120年の1886年、奈良県に生を受けました。
東京美術学校(現・東京芸術大学)図案科に入学し、建築を専攻して室内装飾を学びました。在学中からイギリスに留学して、美術館に通っては図案や模様をスケッチし、ウイリアム・モリスやホイッスラーらの工芸思想を具現化した仕事に触れ、影響を受けます。帰国後は、バーナード・リーチ等と親交を結び、やがて奈良の自宅に楽窯を築いて制作を始めました。東京、京都へと移り住む中で、各地の窯を巡り研究を重ね、独自の白磁を完成。色絵磁器、金銀彩へと展開し、1955年には「色絵磁器」で第1回重要無形文化財保持者に認定されます。
1963年に他界するまでの約50年間にわたる多彩な活動は、「模様から模様を造るべからず」という信念のもと、独自の模様と形を追求し、工芸の在り方を求めて格闘した遍歴の軌跡でもありました。
今回は、2006年に富本の生誕120年を迎えたことを記念し、未公開の作品を含め、各時代の代表作に、スケッチや絵手紙などの多彩な資料を加え、富本憲吉の全容に迫ります。
概要
- 会場
- 岐阜県現代陶芸美術館 ギャラリーⅠ
- 会期
- 2007年4月7日(土)~2007年5月27日(日)
- 休館日
- 月曜日(月曜日が祝日の場合は翌平日)
- 開館時間
- 午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)
- 観覧料
個人 一般 800円、大学生 600円
団体(20名以上) 一般 700円、大学生 500円
*高校生以下は無料となります。- 主催
- 岐阜県現代陶芸美術館、朝日新聞社、岐阜新聞・岐阜放送
- 協力
- 富本憲吉記念館、全日本空輸株式会社
- 協賛
- 日本写真印刷、ゆとりスタイル
- 展示構成
- 出品数 約250件
- 関連催事
ギャラリートーク*終了しました
学芸員によるギャラリートーク 毎週日曜日、午後1時30分~
- 関連企画
講演会 「富本憲吉 遠くにありて近き人」*終了しました
・講師 : 柳原睦夫(陶芸家、大阪芸術大学名誉教授)
・日時 : 2007年4月7日(土) 午後2時~3時30分
・会場 : 岐阜県現代陶芸美術館 イベントホール
・参加費 : 無料(ただし、展覧会観覧には別途観覧券が必要です)講演会 「富本憲吉の模様」*終了しました
・講師 : 森谷美保(そごう美術館 学芸員)
・日時 : 2007年5月19日(土) 午後2時~3時30分
・会場 : 岐阜県現代陶芸美術館 プロジェクトルーム
・参加費 : 無料(ただし、展覧会観覧には別途観覧券が必要です)