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景徳鎮千年展 皇帝の器から毛沢東の食器まで

2006年10月21日(土)-2007年1月8日(月・祝)

中国江西省にある景徳鎮は、世界的な磁器生産地として知られています。唐末五代(10世紀)に青磁や白磁の生産が始まるとされ、北宋時代の景徳元年(1004)年に、年号を冠した景徳鎮の名がこの地に与えられました。このころから白磁、青白磁の生産は本格化し、明・清王朝には、宮廷のためだけに陶磁器を焼造する官窯がここに置かれ、その華麗な白磁、青花(染付)、色絵などの官窯磁器は今日でも高い評価を得ています。
 そして文化大革命末期の1975年、中国革命の最高指導者、毛沢東(1893~1976)主席の日常使いの専用磁器が景徳鎮で焼かれました。
 中央政府より最高水準の器を至急つくるよう指示を受け、景徳鎮の選りすぐりの職人たちと最良の材料が集められ、「玉のように白く、鏡のように明るく、音は磬(けい)のように」を制作の目標に研究が重ねられました。その年の第一級の任務という意味を込めて「7501工程」と呼ばれたこの計画は、ついに1400度の高温焼成による美しい磁器を完成させました。完成品のうち約1千点余りが毛沢東の住む北京に送られ、中央政府より、北京に送った作品以外は破棄するよう指示がありました。しかし制作にかかわった人々は、破損して再注文が来ても同じ水準のものは二度と作れないと考えて密かに保管し、それらは毛沢東没後、関係者に配られました。その製品は「最後の官窯」「現代の官窯」と人々に評されるほど、近年、中国国内でも注目されつつあります。
 本展では、景徳鎮磁器の変遷を、宋時代の青白磁や明・清時代の歴代の官窯製品、そして個人収集家の手によって再び集められ、日本では初公開となる「7501工程」の食器や文房具など合計約130件でたどり、およそ千年にわたり窯の火を絶やすことなく活動し続け、現代に至る景徳鎮の姿を紹介します。

■コーディネート : S2
■出品点数 : 約130件
■展示構成 : 宋~清の古陶磁    約60件
毛沢東の食器      約70件(100点)

概要

会場
岐阜県現代陶芸美術館 ギャラリーⅠ
会期
2006年10月21日(土)-2007年1月8日(月・祝)
休館日
月曜日(月曜日が祝日の場合は翌平日)
開館時間
午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)
観覧料

一般800円(団体700円)/大学生600円(団体500円)
/高校生以下無料  団体は20名以上
※11月3日(金・祝)は無料開放日。午後1時30分より、当館学芸員による展示案内を行います。

主催
岐阜県現代陶芸美術館、朝日新聞社、岐阜新聞・岐阜放送
特別協力
MEKホールディングス
協力
全日空
企画協力
東京国立博物館
関連企画

シンポジウム  「初公開・毛沢東の器-景徳鎮千年の果実-」*終了しました

 「景徳鎮千年展-皇帝の器から毛沢東の食器まで-」開催を記念して、景徳鎮より毛沢東の器(7501工程)の制作に携わった関係者を招き、下記のとおりシンポジウムを開催します。
 長い陶磁器生産の歴史と伝統を持つ景徳鎮で、1975年に当時の最高の技術と材料を集結し、1400℃の高温焼成に取り組み生まれた「毛沢東の器」(7501工程)製作の背景を探り、意見の交流を行ないます。ぜひご参加くださいますよう、ご案内申し上げます
*先般ご案内しましたシンポジウムについて、このたび下記のとおり、参加費有料のところ無料に変更となりました。ふるってご参加くださいますようお知らせ申し上げます。
  ・開催日時 : 平成18年11月11日(土) 13:00~17:00(12:00開場)
  ・会場 : セラミックパークMINO1F 国際会議場
 〒507-0801岐阜県多治見市東町4-2-5
  ・主催 : 岐阜県現代陶芸美術館、朝日新聞社、岐阜新聞・岐阜放送
  ・内容 : 第1部 基調講演
○「景徳鎮千年の歴史」
13:15-14:00 中澤富士雄 氏(たましん歴史・美術館 副館長)
○「毛沢東の器・7501工程について」
14:15-15:00 楊火印 氏(景徳鎮軽工業陶瓷研究所 副所長)
第2部 シンポジウム
○シンポジウム「毛沢東の器」
15:30-17:00
 ・コーディネーター:榎本徹 氏  (岐阜県現代陶芸美術館 館長)
 ・パネリスト     :中澤富士雄 氏(たましん歴史・美術館 副館長)
             :楊火印 氏  (景徳鎮軽工業陶瓷研究所 副所長)
             :今枝寛彦 氏 (セラミックパーク美濃専務理事)
             :塚本満 氏  (陶芸家)

  ・定員 : 250名(先着申込み順)
  ・参加費 : 無料
*シンポジウム終了後、セラミックパークMINO1Fホワイエにて、出演者を囲んで交流会を催します。お茶とお菓子を用意いたしますので、ぜひご参加ください。
*展覧会入場については、別途観覧券が必要です。
○参加申込方法 : 電話もしくは美術館受付にて氏名、電話番号をお知らせください。定員になり次第、受付を終了します。
 TEL 0572-28-3100)
※氏名・電話番号については、本シンポジウムに関してのみ利用いたします。

ギャラリートーク

ギャラリートーク*終了しました

会期中毎週日曜日および11月3日(金・祝)午後1時30分より、当館学芸員による展示案内を行います。
*参加は無料ですが、展覧会観覧には別途観覧券が必要です。
*11月26日は鈴木藏展関連企画開催のため中止となります。

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