20世紀陶芸界の鬼才 加守田章二展
この度、異色の才能を輝かせた陶芸家、加守田章二の業績を、初期から晩年までの作品約200点をもって回顧する展覧会を開催いたします。
1933年、加守田章二は大阪府岸和田市の旧家に生まれます。岸和田高校時代から美術の才能を発揮し、京都市立美術大学(現・京都市立芸術大学)に進み、富本憲吉の指導を受けました。卒業後日立製作所の大甕陶苑に技術員として入社しますが、1959年には栃木県益子町に窯を借りて本格的な作陶生活に入ります。
1961年、妻昌子と共に日本伝統工芸展に入選を果たすなど評価が高まり、67年には陶芸家として唯一高村光太郎賞を受賞しました。しかし、加守田はこのような賞賛を甘んじて受けることなく、日本伝統工芸展の出品をやめ、岩手県遠野に窯を構えて自己の新境地を追求し続けるのです。次々に発表される斬新な加飾と器形は、多くの人を魅了し、高い評価を受けます。その後も自らの理想に向かって精力的に作陶を続けましたが、1983年、50歳を前にして夭折し、多くの人に惜しまれました。
加守田を回顧する展覧会はこれまでにも開催されていますが、今回は加守田家のご協力を得て、改めて一次資料等を調査させていただき、今なお輝き続ける加守田の世界を検証するものです。
概要
- 会場
- 岐阜県現代陶芸美術館 ギャラリーⅠ
- 会期
- *終了しました2006年7月29日(土)-10月9日(月・祝)
- 休館日
- 月曜日(月曜日が祝日の場合は翌平日)
- 開館時間
- 午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)
- 観覧料
一般800円(団体700円)/大学生600円(団体500円)
高校生以下無料 団体は20名以上- 主催
- 岐阜県現代陶芸美術館、朝日新聞社、岐阜新聞・岐阜放送
- 協力
- 全日本空輸株式会社、株式会社資生堂
- 展示構成
- 出品数200点
- 関連企画
講演会 「わが師 富本憲吉 わが友 加守田章二」*終了しました
・講師 : 柳原睦夫(陶芸家、大阪芸術大学名誉教授)
・日時 : 2006年8月5日(土) 午後2時~3時30分
・会場 : セラミックパークMINO イベントホール(予定)
・参加費 : 無料(ただし、展覧会観覧には別途観覧券が必要です)- ギャラリートーク
ギャラリートーク*終了しました
会期中毎週日曜日午後1時30分より、当館学芸員による展示案内を行います。
*参加は無料ですが、展覧会観覧には別途観覧券が必要です。