コレクション展 明治150年記念 2
近現代の美濃陶芸2 古典復興からの展開
2019年3月9日(土)~2019年7月21日(日)
岐阜県東濃地方は桃山期に志野や織部を生み出し、現代では国内外で有数の陶磁器産地として知られるとともに、陶芸文化の進展に寄与しています。当館では、近代に入った明治期以降の美濃陶芸の歩みを、コレクションに基づいて、2回にわたって紹介します。第1回は、明治期における釉下彩などの革新に注目した展示を行いました。本展覧会はその第2回として、昭和初期以降の古典復興に基づく多彩な展開を辿るものです。
この潮流を初めにリードしたのは、明治期後半生まれの陶芸家たちでした。昭和の初めに荒川豊蔵をはじめとする作家たちが、美濃の桃山陶を復興し、それを拠り所としながら優れた作品を生み出しました。また五代加藤幸兵衛と加藤土師萌は、日本と中国などの古陶磁に学びながら、幅広い創作活動を示しました。大正生まれ、昭和前半生まれの世代においても、多くの作家が伝統を踏まえながら、それぞれに探求を進めてきました。本展覧会では、美濃陶芸のこのような潮流の豊かな成果を紹介いたします。
平成30年度には全国で、明治以降の歩みを次世代に遺し、明治期の精神に学ぶ「明治150年記念」事業が展開されています。岐阜県では「ふるさと岐阜 近代文化・芸術と中山道」というテーマで、岐阜県ゆかりの偉人たちが日本の近代化に貢献した足跡を辿り、顕彰してきました。本展覧会はその一部をなすものです。
概要
- 会場
- 岐阜県現代陶芸美術館 ギャラリーⅠ
- 会期
- *終了しました2019年3月9日(土)~2019年7月21日(日)
- 休館日
- 月曜日(ただし4月29日、5月6日、7月15日は開館)
5月7日(火)、7月16日(火) - 開館時間
- 午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)
- 観覧料
一般330円(270円) 大学生220円(160円) 高校生以下無料
*( )内は20名以上の団体料金
*障がい者手帳をお持ちの方および付き添いの方1名まで無料- 主催
- 岐阜県現代陶芸美術館
- 関連企画
講演会 「近現代の美濃陶芸―写しから創作へ」*終了しました
日時 2019年3月10日(日) 14:00-15:30 講師 唐澤昌宏氏 (東京国立近代美術館工芸課長) 会場 岐阜県現代陶芸美術館 プロジェクトルーム 参加費 聴講無料、事前申込不要 講演会 「美濃桃山陶の成立」*終了しました
日時 2019年3月23日(土) 14:00-15:30 講師 藤澤良祐氏 (愛知学院大学文学部教授) 会場 岐阜県現代陶芸美術館 プロジェクトルーム 参加費 聴講無料、事前申込不要 ギャラリートーク*終了しました
当館学芸員による展示
日時 2009年3月17日(日)、4月21日(日)、5月19日(日)、6月16日(日)、7月14日(日) 各回14:00-14:30 会場 岐阜県現代陶芸美術館 ギャラリーⅠ 参加費 無料、要観覧券(高校生以下無料) - 同時開催
「コレクション展 明治150年記念 2」展
受贈記念 コレクション展 加藤孝造 作品展示*終了しました加藤孝造 《瀬戸黒茶盌》 2013年頃
平成28年度に加藤孝造氏よりご寄贈いただいた同氏の作品群を展示いたします。
会期 2019年3月9日(土)~2019年7月21日(日) 会場 岐阜県現代陶芸美術館 ギャラリーⅠ 11室