フランス印象派の陶磁器 1866-1886 ジャポニスムの成熟
万国博覧会などに出品された日本の美術品や工芸品は、19世紀後半の西洋美術界に大きな衝撃をもたらし、印象派をはじめとする新しい美術様式の誕生に寄与することとなります。
画家で版画家のフェリックス・ブラックモンは第1回印象派展の出品者で、1867年のパリ万国博覧会では伝統的な西洋磁器の器形に浮世絵版画などから借用した図柄を施したテーブルウェアを発表し、注目を集めました。
その後、フランスのリモージュを代表する製陶所アビランド社の美術監督に就任したブラックモンは、ジャポニスム(日本趣味)を積極的に取り入れた革新的な陶磁器を数多く生み出してゆきます。さらに印象派絵画の筆致を思わせる絵付けや、鮮烈な色彩を呈する釉薬を導入するなど、フランスの陶磁器はジャポニスムを媒介として新たな展開をみせました。
本展は、印象派時代の陶磁器が日本で系統的に紹介される初めての機会です。アビランド家の由緒あるコレクションから陶磁器作品約120点、関連する版画や素描など約30点を展覧し、フランスにおけるジャポニスムの豊かな広がりをご紹介します。
概要
- 会場
- 岐阜県現代陶芸美術館 ギャラリーⅠ
- 会期
- *終了しました2014年7月5日(土)~2014年8月24日(日)
- 休館日
- 月曜日(月曜日が祝日の場合は翌平日)
- 開館時間
- 午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)
- 観覧料
一般800円(700円)、大学生600円(500円)、高校生以下は無料
※( )内は20名以上の団体料金- 主催
- 岐阜県現代陶芸美術館
- 共催
- 中日新聞社
- 後援
- 在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
- 協力
- エールフランス航空
- 企画協力
- アートインプレッション
- 同時開催
第68回 岐阜県美術展 多治見移動展*終了しました
2014年7月5日(土)~2014年7月13日(日)
大地のこどもたち 2014*終了しました
2014年7月26日(土)~2014年8月27日(水)
- 関連企画
講演会「印象派陶磁器とその周辺」*終了しました
福井大学准教授の今井祐子氏を講師にお迎えし、19世紀後半のフランス陶磁器とジャポニスムの
関係性についてご講演いただきます。※今井祐子氏は本展図録の仏文和訳を担当されています。
日 時 : 2014年7月26日(土) 14:00~15:30
講 師 : 今井祐子(福井大学教育地域科学部准教授)
会 場 : 岐阜県現代陶芸美術館 プロジェクトルーム- ギャラリートーク
学芸員によるギャラリートーク*終了しました
※展覧会観覧券が必要です。
毎週日曜日 13:30~