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没後100年記念 フランスの至宝 エミール・ガレ展

2005年6月18日(土)~2005年8月31日(水)会期中無休

エミール・ガレ(1846-1904)は19世紀後半フランスのナンシーを拠点に、ガラス、陶器、家具という幅広い分野に創造力を発揮し、独創的な可能性を切り開いた工芸作家です。文学や哲学、修辞学、音楽、植物学、鉱物学などに通じ、当代一流の文化人とも交流のあったガレは傑出した表現者、総合アートディレクターであり、また企業家としてもその才能を開花させました。
 ガレの芸術はジャポニスムや象徴主義、自然主義、博物学の成果など、時代の趨勢と深く関わりながら展開し、独自の表現理論に幻想的なイメージを絡み合わせた特異な表現世界を確立しました。普仏戦争敗北やドレフュス事件など、当時の世論を沸かせた社会問題にも積極的に関わり、その発言を工芸の造形のなかにおいて表現したり、問題提起する場合も少なくありませんでした。また少数限定の最高級品から大量生産による廉価品まで、加工技術の相違によるコストダウンを実現し膨大な数量の作品を量産して、その全てにガレの名を冠して芸術の普及に力を尽くしています。
 本展覧会は、エミール・ガレ没後100周年を記念し、ガラス、陶器、家具の3分野にわたって有数のガレ・コレクションの中から選りすぐりの名品を展示します。また、それらの名品とともに、父シャルル・ガレのアシスタントとして活躍を始めた最初期の作例から晩年の円熟した傑作までを一堂に集め、ガレの人物像とその芸術の神髄に迫ります。ガレが達成した広範な事業の位置づけと奥深い芸術への理解を深めるまたとない機会となることでしょう。

概要

会場
岐阜県現代陶芸美術館 ギャラリーⅠ
会期
2005年6月18日(土)~2005年8月31日(水)会期中無休
休館日
月曜日(月曜日が祝日の場合は翌平日)
開館時間
午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)
観覧料

個人              一般 1,000円、大学生 700円、高校生以下無料
前売・団体(20名以上)   一般    800円、大学生 500円、高校生以下無料

主催
岐阜県現代陶芸美術館 NHK岐阜放送局 NHK中部ブレーンズ 日本経済新聞社
共催
中日新聞社
後援
フランス大使館
協力
財団法人 北澤美術館 ベル・デル・ベル
関連企画

講演会  「エミール・ガレ~創作の軌跡」

講師 : 鈴木潔(美術史家)
日時 : 2005年7月9日(土)14:00~
場所 : 岐阜県現代陶芸美術館プロジェクトルーム
*参加無料

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