豊場惺也展ーうつわを愉しむ / コレクション・ハイライト
豊場惺也展ーうつわを愉しむ
1942年に名古屋の刀剣鑑定の家に生まれた豊場惺也は、名古屋市立工芸高等校木工科を卒業後、「志野」と「瀬戸黒」の二つの重要無形文化財の保持者である荒川豊蔵の内弟子となりました。荒川が指導していた水月窯や大萱(おおがや)の陶房で修業し、1974年可児市大萱窯下に穴窯を築窯して独立、以降、個展での発表を中心に活動を続けています。2018年、可児市指定重要無形文化財「瀬戸黒」の保持者に認定されました。
豊場の手から生み出されるうつわたちは、作家の人柄をあらわした穏やかさと温かさに溢れています。土、ろくろから生み出される素直なかたち、そして人為の及ばない焼成さえもそのままに受けとめて作陶する、作家自身の愉しむこころを映し出すようなうつわたち。本展では、茶陶と食器という、豊場が取り組み続ける二つのうつわの世界を中心に、瀬戸黒、志野、黄瀬戸、粉吹、唐津など多彩な技法で、大萱の自然と暮らしのなかで作り続け、生まれてきたうつわたちを紹介します。
豊場惺也のうつわの世界の魅力を、愉しみながらご覧ください。
黄瀬戸水指 | 瀬戸黒茶垸 | 染付湯呑、るり手湯呑、染付蓋物 |
コレクション・ハイライト
「コレクション・ハイライト」は、岐阜県現代陶芸美術館における陶磁器コレクションの特色を紹介するコーナーです。
当館では、個人作家の制作による一点ものの作品はもちろん、量産を前提にデザインされた製品の収集など幅広くおこなっています。ここでは令和4(2022)年度、新たに収集した作品と、それらに関連する既存のコレクションを併せて展示します。このことによって、どのような文脈に沿ってそれぞれの作品が館蔵品となったかという視点もご覧いただけます。
主な出品作家/窯 等(新規収蔵品を中心に)
セーヴル、ウェッジウッド、ロイヤル・ドルトン、藪明山、十三代三輪休雪、若尾利貞
概要
- 会場
- 岐阜県現代陶芸美術館ギャラリーⅡ
豊場惺也展―うつわを愉しむ A室
コレクション・ハイライト BーD室
- 会期
- 2023年5月16日(火)〜 8月27日(日)
- 休館日
- 月曜日(ただし、7月 17 日は開館)、7月18日
- 開館時間
- 午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)
- 観覧料
一般340円(280円)大学生220円(160円)高校生以下無料
*( )内は20名以上の団体料金
*以下の手帳をお持ちの方および付き添いの方1名まで無料
身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳、特定医療費(指定難病)受給者証- 主催
- 岐阜県現代陶芸美術館
- プレスリリース
- ダウンロード
- 関連催事
トークイベント「豊場惺也氏とうつわを語る」*終了しました
日時 2023年6月11日(日)14:00~15:30ゲスト 豊場惺也氏(出品作家)、森由美氏(陶磁研究家)会場 岐阜県現代陶芸美術館 プロジェクトルーム定員 40名 聴講 無料 要事前申込(フォーム)[受付開始:5月16日(火)10:00~ ]
詳しくはこちらギャラリートーク「豊場惺也展―うつわを愉しむ 」*終了しました
日時 2023年5月21日(日)14:00~14:30会場 岐阜県現代陶芸美術館ギャラリーⅡ A室 参加費 無料、要観覧券(高校生以下無料) 事前申込不要